歌を探す 2

昨日のつづき。

歌のレッスンは、先生とは違うジャンルの音楽が好きなことに気づき通うのを止めましたが、そんなことがあったとしても、先生はまたわたしを歌えるようにしてくれた恩人です。


20代の頃、声楽を習ったのがきっかけで、突然カラオケも歌えるようになりました。自分でも、歌いたい曲を歌いたいように歌える、という感覚だった。カラオケを気持ちよく歌えればそれで充分。念押ししますが、カラオケレベルです。

仕事が忙しくなって歌わなくなり、ある時、実に10年ぶりくらいにカラオケへ。そしたら、まったく声が出ない。喉はまるで伸びきったゴムのよう。その感覚が、それはそれはショックでした。

以来、もう歌えないんだ、もう人生の何かは終わったんだ、みたいな気持ちを持ち続けていました。


だけど諦めきれてなかったようで、それからまたまた10年経った1年半ほど前、コーチングのコーチが通っているボイトレの先生を紹介していただきました。初回はやはり声が出なかった。でも先生は、大丈夫、歌えるようになるよと請け負ってくれた(歌はアンチエイジングにも効くと励ましてくれた)。それで気を強くして何回か通ううちに、また声が出るようになりました。

さすがに昔のような高音は出ないし、張りも物足りないですが、喉はもはや伸びたゴムのようではない。続けていれば、また歌を楽しめるようになるかもしれない。そう思えるだけで生き返った気分。先生にも、きっかけをくれたコーチにも、とても感謝しています。


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