ポルトガル空想旅行あるいは幸せな宅配便

スーパーで買い物をしているときに電話が鳴った。

……。「そうだ。宅配だ」

配達を20時指定にしておいたのだった。これからレジを済ませて家に着くには、10分弱。買い物中とは言えず、駅に着いたところと言い訳して平謝り。「今日の最後の配達だから、10分なら待ってますよ」。と言われ、酒コーナーまで行くのは諦め、慌てて帰る。

アパートの前で待っていたお兄さんは、笑顔で荷物を渡してくれました。

少しでも早く帰りたいでしょうに。じっと待って届けてくれたその荷物がまた、しょうもないもので、その中身を思うと、ますます申し訳ない気持ちに。

これがもっと重要なものだったら。いや、こんなしょうもない買い物をする人が大勢いるから、経済が回っているのだ。

荷物を無事に受け取れたこと以上に、お兄さんの大らかなやさしさが幸せをもたらしてくれました。


おかげで今夜はお酒がない。さて、どうしたものか。


写真はしばらく、ポルトガル特集です。空想じゃなくて、本当に旅行した時に撮ったものですよ、もちろん。この時もスペイン旅行と同様、なんとな~く決めた行先でした。

ポルトガルのお酒は、少し甘いポルトワインと、さくらんぼのジンジーニャ。どちらもいけます。

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